『 チェル吉、 蕎麦を前に 金縛りにあう 』 の巻
ズチャラ~っと自転車に乗っていると
前方の横断歩道に下校する小学生低学年の男子たちがいました。
このクソ暑いのに男子たちはアホな顔をしたりして
ゲラゲラ笑っています。
そしてその後方には
そんな愛すべきバカ男子を 冷め~た目で見る女子の姿が。
いいね~。 男子と女子の この しびれる関係!
うちにも おバカ男子がいるんですが
かなり イイ線いっています。
先日 我ら親子で定食屋さんに行った時の事。
店内は とっても混んでいました。
息子は前にも来たんかして、 小そばの無料券を持っていました。
「 なんかエエもん 持ってるやんか。 母ちゃんにも頂戴 」
「 あかんねん。 これ一杯分しかたのまれへんねん。
つまりタダでいけるんは 俺のんだけ 」
「・・・・ こっす 」
「 何がやねん。 初や。 ここで蕎麦食べんの 」
無料サービスの小そばに浮かれる息子 ・ 21歳。 苦苦苦。
しばらく待っていると やってきました、丼と小そば!
「 お、おう? こ、これは・・・!」
固まるチェル吉。
見ると 汁が無い。 一滴も無い! いくら探しても 無い!!
そうか・・・
あえて。
蕎麦本来の味を楽しんで と云うメッセージでは。
この店はこうなのだ。 きっと。
「 なるほど・・・ しかし ホンマにこれでええのか? 」
「 つまり上級者向けって事ちゃうか? 」
バカ親子である。
結局やつは そのまま汁無しで食べました。
後日、
また同じ店に、友人と行った息子。
友人が例の小そばを注文しようとしました。
息子は小声で言ったそうです。
「 やめとけ。 汁無いから 」
しかし友人は それでも良い と注文。
息子は心でこう笑った。 ( ケッ! アホめ )
しばらくして運ばれてきた小そばを見て衝撃が走った。
「 こ、これは!! 」
汁、 なみなみとあるやんけ・・・
天かす 浮いてるやん? コレ どういう事?
( 入れ忘れ ) という事実を受け入れられず
わなわな 震えながら
美味そうに蕎麦を食す友人を見つめた息子であった。

更に蕎麦列伝は続く。
夜遅くなった大学の帰り、数名の友人と
小洒落た蕎麦屋へ行ったそうです。
店に入る前に外で
ここで食事するためには どれくらいのマニーがいるかを確かめ、
これなら辛うじてイケル! とふんだ一行は店内へ。
店内は 和風音楽が静かに流れ、
客層はというと 彼等にとっては いぶし銀クラス!
ただ、蕎麦食べに来ただけなのに
場違いな空気に呑まれる一行。
すでに押し寄せる後悔。 ガンバ!
皆、 丼ものと ざる蕎麦を注文。
いや、友人の一人だけは温かいお蕎麦だった。
そしてこれが 彼等を金縛りへと誘うことになろうとは・・・
OH~ わさびが原形のまま登場。
(プチおろしがね)でおろす ざるそば隊。
何故か笑みが浮かんでくる もっさい学生たち。
分からないでもない。
そこへ 友人Aの 温蕎麦が登場。
どれどれ。 と皆で見ると、 意味不明の器が一つあった。
何か中に入っている。
「 ちょっとこれに出してみ 」 と 息子が丼の蓋を差し出した。
中から出てきたのは・・・・・
「 な・・・ なんじゃ こりゃ・・・? 」
トッロ~ っとした謎の液体。
「 これ、 どないせいっちゅうねん 」
うろたえる一同。
ゲームの攻略本をバババー!とめくるが如く、
< おしながき >から この液体についての情報をサーチ! 
そして友人Bが静かに言った。
「 まさかこれ・・・ 飲むんちゃうか・・・ 」
「 飲む? え、 飲む?!」
「 これを? マジで?! なんで? 」
「 ・・・ 知るかっ 」
眉間にしわを寄せ 固まる青年たち。 
もう皆さん おわかりであろう。 この液体が何なのか。
その話を聞いた私も 実は知りませんでした。 はずかしや。
あれ、「 蕎麦湯 」 と云うものなのですね。
蕎麦の茹で汁を 食べ終わった後 出汁に入れて飲むなんて
知らんかった・・・・
ここで 書いておかなければならないのは
大阪の人間が皆 こうである と
思わないで頂きたい という事である。
大阪人は うどんは知っていても 蕎麦の事を知らない、
( 実際、蕎麦屋って あんまり知らん )
大阪のオバチャンの夏着はアッパッパ、
( 楽やもんな~ )
大阪のオバチャンの自転車には
< さすべえ > がガッチリ備え付けられている、
( めっちゃ便利やがな )
大阪人は全員 「六甲おろし」を唄える、
等は すべて間違ったイメージなのだ。
・・・・ 多分。